KimSeminar2012ホンヨミ0511佐藤亜美それでも強いルイ・ヴィトンの秘密
日本人の好きなブランドといえばルイ・ヴィトン。おそらく高級ブランドといえば？と聞かれたら一番に名前を挙げる人が多いだろう。店舗数が少ない割に日本での売り上げは一位。しかも二位のコーチの約2.3倍も売り上げている。ではなぜルイ・ヴィトンはそんなにも人気なのだろうか。本書ではルイ・ヴィトンの歴史やそのマーケティング戦略について解説されている。以下に私がおおまかに２つに分けた【こだわり】
ルイ・ヴィトンの販売方法にはこだわりがあり、常に革新的に歩んできたブランドである。例えばルイ・ヴィトンの商品、決してセールは行わない。これは、顧客に時間が経っても、自分の持つルイ・ヴィトンの商品は価値が下がらず、新鮮さが約束されているということであり、顧客からの信頼を高めることができる。為替変動があり、そこで値段が変わるときのみ、事前に報告をし、価格を変える。そうすることで、価格が上がる際には、多くの客が買い物をし、上がった後の売上減少分を埋めることができるのだ。また、価格設定にもこだわりがあり、少しでも安く見せるようによくとられる「端数価格」は採用せず、また、意思的に高い値をつける「威光価格」も採用しない。原価にある一定の値段を掛け、誠実な値付けを行うことで、顧客の信頼を得てきた,rmt。また、百貨店においても、従来採用されていた方式とは違う、「直営式」方式をとり、販売地も「一等地」である一階フロアにのみ出店することで徹底的にルイ・ヴィトンの販売方式を作り上げた。それにならって、現在では多くのブランド店がこの方式をとっている。それ以外にも、ライセンス方式を使用しないこと、リペアサービスの徹底など多くのこだわりを持っている。こういった販売におけるこだわりは、私たちは普段あまり意識しないものの、無意識のうちにそのこだわりに触れており、ブランドの価値を高めるには大いに役立っているのだと思う。細部にまで徹底したこだわりをみせることで、顧客からの信頼を高めたルイ・ヴィトンだからこそ日本だけでなく世界中で多くの人に愛されているのではないか【PR方法】
ルイ・ヴィトンにはミューズと呼ばれるブランドを気に入って使用している有名人やそのブランドの象徴となる人がいる。例としてはオードリー・ヘップバーンやココ・シャネル、シャロン・ストーンなどである。もちろんこういった人たちに依存していては、何かの不祥事をミューズが起こしたときにブランドイメージが損なわれてしまう可能性がある。従って、常に新たなミューズを作るために、「スペシャルオーダー」をとるのである。これは自分だけの、世界にひとつしかないものをオーダーで作る、いわば特注である。これで顧客のわがままに答えることで、時には世界の注目を集めることができるのだ。また、その広告も徹底されており、「広告自体がニュースになる」ものしか作らないというのである。そうして、「広告」自体がとりあげられることで、更なる宣伝につながり、また、それ自体がニュースになるほどインパクトがあるものなのだから、広告としてもよいものなのだと思う。こういった他にはないであろう戦略を駆使してこそルイ・ヴィトンの現在の日本での地位が獲得されたのであるスターバックス 成功の法則と失敗から得たもの
(2009/03/30)
テイラー・クラーク
スターバックス、それは日本からも世界中からも愛される空間を提供する会社である。シアトルにあった、小さな店から始まったコーヒーショップは、今日世界中に大きな影響を及ぼしている。しかしその成功の裏には、コーヒーは体に悪いのではないか、スターバックスは第3世界のコーヒー豆農家を搾取しているのではないかといった多くの批判も潜んでいる。それでも人気を集める理由は何なのか【世界を影響するコーヒー店の始まり】
そもそも、昔のコーヒーというものは非常に粗末な味のものであった。企業側もコストを削減させる為にさまざまな手を打った。それがたとえコーヒーの味を下げようとも、気にもせずにあれやこれやと試しては、コーヒーの価格を下げようとした。そんな中、人々にコーヒーの味のおいしさを知らせたのがスターバックスであった。スターバックスという名前は創立者であるバウカ―、ボールドウィン、シーグルが悩みに悩んでつけたものであった。「世界中から物が入ってくるという貿易のイメージを伝えたかった」とボールドウィンはいう。スターバックとは白鯨にでてくる一等航海士のことで、美的感覚から複数形にしてスターバックスとした。あの有名なロゴは「セイレンが一杯のコーヒーで船乗りを誘っている」というアイディアからきたものである,ドラゴンクエスト10 RMT。ただ、セイレンはもともと航海士を美しい歌声で呼び寄せて、その魂を食べるといったものだそうなので、そのアイディアは本来のセイレンのイメージとは少し違ったものだと思った【憩いの場所と多様性の崩壊】
スターバックスが人気である理由は、ただ時を過ごし、たむろするための場所を提供したという点が大きいのではないだろうか。快適で安全に周囲との結びつきを得ることが出来る場所で、毎日通えるためのコーヒーを提供したのである。大切なのは、他人に囲まれてくつろぐ気持ちなのだ。だが、いまや世界中のあらゆるところにあるスターバックスは、世界にある多様性を崩しているのではないだろうか。観光客であってもローカルな店でなく、スターバックスを好む。スターバックスが、手を伸ばせば伸ばすほど、その多様性は崩れていくのである。だが、かくいう私もそんなことを思いながらもついつい足を運んでしまうのがスターバックスなのである。
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